サクラ咲く
2010年3月31日 カテゴリ:読んでミヨ
高校1年生のクラス分けで、
名前と背格好が自分に似ている女の子に出会った。
互いが引き寄せられるように仲良くなり、
登校してから放課後までいつも一緒。
「見分けがつかない」と同級生からよく言われた。
名前だけは、いまだに間違えられる。
そんな彼女が、街が桜色に染まった先週末、結婚式を挙げた。
私は、スピーチで15年間の思い出を話した。
彼女が学校から急いで帰った日、
リュックのチャックが開いていて、
走るたびに荷物が落ちていることに本人は気付かず、
近所の友人が拾いながら帰ったこと。
日本語はスローモーションのような速度なのに、
海外に行ったときは英語がペラペラで驚かされたこと。
私の誕生日には必ずメールや手紙、電報まで届けてくれた。
さんざん電話で相談に乗ってくれた翌日、
さらに励ましの手紙が届いて驚かされたこともある。
15年の間に、私にとって彼女の存在は、
“友達”から“心友”に変わった。
彼女は大粒の涙を流していたが、
私は嗚咽を止めることができなかった。
これまでたくさんの優しさをありがとう。
晴れ晴れした気持ちで会場を出た時、同級生からメールがきた。
「今日はみよちゃんの結婚式だったね」
この場に及んで名前間違い(泣)。
でも、穏やかな気持ちで返信した。
「みやちゃんの結婚式だったよ、桜以上に綺麗だった」と。






